CD レビュー

ここでは、管理人くまでらが個人的に気に入ったCDをご紹介しています。
ほとんどフュージョン系のアルバムで偏りがありますが、是非ご覧下さい。
Time   /   7 for 4 (2004)
こちらは2nd。1曲だけ女性Vo.をフィーチャーした曲があるぐらいで、前作と大きな変化はなく、 繰り返しの概念がほとんどないプログレッシヴなハードサウンドを楽しめる。 聴きやすさという点では1stに劣るかもしれないが、テクニカルの海に溺れたい!という人にはたまらないだろう。 後半のギターソロの応酬が凄まじい「Flux Capacitor」は、メロディアス・テクニカルに展開していく傑作! 彼らだけが持つ唯一無二のカッコよさだ。
Contact   /   7 for 4 (2000)
ドイツのプログレハードフュージョンバンド 7 for 4 の1stアルバム。 ロックやフュージョン、スパニッシュ調など、様々なジャンルをごちゃ混ぜにしたような 自由奔放なサウンドはとても個性的で、常に先の展開が予想できない、面白さと緊張感のある世界観だ。 超人的なパフォーマンスを繰り広げる中で、時折見せるバカっぽいフレーズがイイ意味でアクセントになっている。 どちらかといえばロックギタリスト的な Wolfgang Zenk の魅力が詰まった「Tokamak」は、このアルバム中のハイライト。
Evidence   /   Adam Nitti (2001)  
アメリカの変態6弦ベーシスト Adam Nitti の3rd。 ややプログレ的な独特な世界が特徴で、明るい曲は皆無だが、 その超絶なベーステクと、職人芸的なサウンドメイキングには舌を巻かざるを得ない。 強烈なベースリフが頭から離れないアップテンポの「Nine - Eleven」や、 オシャレなベースソロがたまらないスムースジャズ的な「Evidence」、 のっけからこれでもか!と言うぐらい弾きまくる出オチの「The Divine Wind」など、 分かる人には分かる至高の音楽がここにはある。 Dave Weckl ら多数のゲストが参加。
Sonic Design   /   Alessandro Benvenuti (2002)  
イタリアの超絶ギターヒーロー Alessandro Benvenuti のデビューソロアルバム。 圧倒的なテクニックと、研ぎ澄まされた音色、特徴的なコード進行が織り成す世界観は もはや感動の極致で、全編通してまったく非の打ち所がない。 個人的には、今まで聴いてきた中で一番好きなギタリスト。 Frank Gambale と競演の「Egocentric」と、どこかJ-FUSION臭がする「The Golden Cage」 が特にオススメ。インストファン必聴!
Permanent Solution   /   The Bernd Brothers (2003)
Brecker Brothers ならぬ Bernd Brothers の謎の1枚。 何が謎ってジャケが…(笑) それはともかく、このギターとベースの兄弟、侮れない。 詳しい来歴は不明だが、Rock Jazz Funk Fusion をごちゃ混ぜにしたサウンドは キャッチーでノリが良く、とても無名とは思えない程。 ブルースやカントリー的な要素もチラホラあって面白い。 ノリノリなスラップベースにメロディアスなジャズギターが乗っかるタイトル曲は、 「こういうの弱いんだよねぇ〜」と唸ってしまう名曲。しかし誰のどういうアイデアでこのジャケに・・・
Push   /   Bill Evans (1994)
アメリカの名サックスプレイヤー Bill Evans の94年作品。 ヒップホップやクラブ音楽のような打ち込みビートに乗せて、 色気ある大人のソプラノサックスが躍動する。 じっくり聴き込むというよりは、BGMとして聴き流す(失礼)のに最適な1枚。 いや、それぐらい心地良いんですよ。 後半のラップをフィーチャーした曲なんかは、普通に街でかかってそう。 94年にして全く古さを感じさせないオシャレさ。
Theatre de Marionnettes   /   CAB (2008)
フランスの超絶ベーシスト Bunny Brunel と、アメリカのカルト的超絶ギタリスト Tony MacAlpine 率いる CAB の2008年作品。 よくあるジャズ・フュージョンとは違って、技巧的で独特なサウンドは、 決して技巧に走り過ぎない、程よく複雑なイイバランス加減。 凄まじいグルーヴ感の「The Sultan of Brunel」「Just Do It」などのアップテンポ曲は言うまでもなくカッコイイが、 ディレイがふんだんにかかった「Rain」の優しい雰囲気が、意外性ありすぎて感動。 このピアノはヤバイよ! ヤバイよ!(出川風に)
Dramatic   /   Casiopea (1993)
J-FUSIONの大御所 Casiopea の93年作品。 リズム隊がナルチョ・熊谷体制になったこのアルバムだが、 個人的に初カシオペアということもあって印象深く、 少数意見なのは分かっているが、一番気に入っている1枚(全部聴いた訳でもないけど)。 いかにも90年代な古臭さ、野呂一生のちょっと抜けた変なメロディー、 ナルチョの楽しそうなチョッパーベースが、なんとも心地よいグルーヴを生んでいる。 「Shocking Function」はテレビニュースでもよく使われる1曲。 向谷さんのバカテクオルガンワークに惚れ惚れするわー。
Island Of A Thousand Dreams   /   Chris Geith (2010)
名盤「Timeless World」に続く今作は、前作の延長線といった感じで、 大きな変化もなく相変わらずの爽やかワールドを堪能できる。 反面でその爽やかさが最早、"アイドルのイメージ映像とかのバックで流れてそうな曲"、 "ギャルゲーのBGMっぽい曲"にしか聴こえなくなってしまったのも事実だが… そうはいっても、南国気分の2曲目「Easy Does It」を聴くと、砂浜でアイドルがはしゃぐ姿を妄想しながら、 「あ〜、やっぱりイイ曲だなぁ〜」と一人感慨に浸ってしまう(笑)
Timeless World   /   Chris Geith (2007)
アメリカのイケメンピアニスト Chris Geith 様のヒットアルバム。 ジャズともニューエイジとも取れる、どちらの枠にも納まりきらないそのサウンドは、 とても爽やかで瑞々しく、開放的な広がりがある。 1回聴いただけで覚えられそうなキャッチーなメロディーに、 要所要所でツボを抑えた美しいソロが入ってくるのがたまらん。 特に、「Restless Heart」は、Weather Channel でも使われた名曲。 時間を忘れてリラックスしたい時に聴きたい1枚。
Multiplicity   /   Dave Weckl Band (2005)
百戦錬磨のミラクルドラマー Dave Weckl 率いるバンドの何枚目だか分からない一枚。 特にズバ抜けて良い曲がある訳ではないが、 全体的に良質の曲が並ぶ成熟したフュージョンサウンドは、 一聴して「あ〜、そうそう。こういう感じなんだよ」と安心感を覚えられる。 「Chain Reaction」のイントロのワウのかかったパラディドルは、 フュージョンならではの思わずニヤリとするカッコよさだ、こりゃ。
Fourth Dimension   /   Dimension (1995)  
勝田一樹(sax)、増崎孝司(g)、小野塚晃(key)から成る DIMENSION の4thアルバム。 分かりやすくて親しみやすいJ-FUSIONの魅力がこの1枚に詰まっていると言っても過言ではないだろう。 都会的な曲、爽やかな曲、切ない曲、プログレな曲、ロックな曲と、 バラエティに富んだサウンドを1枚で楽しめる。 中でも爽やかでどこか懐かしいアップテンポナンバー「Se.le.ne」はフュージョン史に残るであろう名曲。 このピアノソロは涙なしには聴けん!
Ah Via Musicom   /   Eric Johnson (1990)
アメリカの名ギタリスト Eric Johnson の90年リリース作。邦題は「未来への扉」。 徹底的にこだわり抜かれたその音色は神々しいほどに美しい。 ロック・ブルース・カントリーに影響を受けた曲調で、半分は歌入り、半分はインストといった内容。 彼の甘いハスキーな歌声も素敵で、容姿も端麗ときたもんだから、天は二物も三物も与えたかのようだ。 全体的に粒揃いだが、一番のお気に入りは切なくも爽やかなシャッフル曲「Trademark」。 ソロはもちろんなんだけど、この優しいディストーションのバッキングが泣けるんですよ…
Four of a Kind   /   Four of a Kind (2002)
青木智仁、塩谷哲、本田雅人、沼澤尚からなる Four of a Kind の1stアルバム。 馴染みのあるJ-FUSIONとはちょっと違ったトータリティ・即興重視的なサウンドは、 各プレイヤーの個性と個性がぶつかり合い、見事なまでの相乗効果を生んでいる。 じっくり聴き込むも良し、BGMにしても良しで、聴くシーンを選ばない好盤。 青木智仁作のアメリカンテイストな「Short Cut」が最高にカッコイイ。 沼澤尚のスネアのセンスも最高。
Greg Howe   /   Greg Howe (1988)
アメリカの超絶ギタリスト Greg Howe の1st。 彼のパワフルなギターが全編で楽しめるギターオリエンテッドな1枚で、 若干の荒々しさはあるが、要所要所でカッコイイフレーズを聴かせてくれる。 中でも「Land of Ladies」の都会的な雰囲気は最高で、 ちょっと転調してすぐ戻ってくるコード進行がまたカッコイイ! 80年代といえばHR/HM全盛期的なイメージが自分の中では強いのだが、 その裏でこのようなギタリストがいたとは驚きである。
Hemispheres   /   Hemispheres (2007)
アメリカのコンテンポラリージャズグループ Hemispheres のデビュー作。 グラミーノミネートまで上り詰めたこのアルバムだが、 個人的には今ひとつな印象を拭えないな、と。 無論、一つ一つの演奏はどれを取ってもスゴイんだけど、 アンサンブルとして見るとグルーヴがないというか。 単にジャズが好きか、フュージョンが好きかの問題で、後者の方が好きな 私としてはこのドッシリと構えたサウンドがそれほど魅力的ではなかったかな。 Eric Marienthal 大先生を迎えた爽やかな曲調の「Avenue of the Righteous」や、 ファンキーなトラックにエレピが暴れる「Sacrifice」なんかはイイ線行ってるんだけどなぁ。
J.A.M.   /   J.A.M. (2004)
Joel Rivard 、Alessandro Benvenuti 、Milan Polak の3人の超絶ギタリストからなるJ.A.M.。 3人それぞれ演奏スタイルが異なるので、各ギタリストの様々なプレイ、ひいてはギターの様々な魅力を このアルバムから感じ取ることができる。中でも、Alessandro の流麗なプレイは突出するものがあり、 ワウを使った演奏は「カッコイイ!」の一言しか出てこない。 ストラト使いのJoel 作「Lydian Field」は、この謎のジャケットもかすむほどの 爽やかな曲で、ストラトの切ない音色に泣きそうになること必至。ギター小僧必聴!
Luna Nueva   /   Johannes Zetterberg (2009)
スウェーデンの多弦ベーシスト Johannes Zetterberg のデビューソロアルバム。 一聴してそれと分かる北欧独特の透明感と、異常なまでの音の良さが ジャケのような神秘的な世界に誘うが、イマイチその世界に入りきれないのは テク・音質云々よりも全体的なフック不足によるところが大きい。 ウォーキングベースから発展していく「Adrenochrome」なんかは フュージョンしてるけど、ピタッと流れを切ってしまう中盤の展開が 逆効果な気がするんだよねー。あと、ベーシストのアルバムなんだからもうちょっと何かあれば良かったかな。
Long Time Coming   /   Jon Beedle (2006)
イギリスのギター紳士 Jon Beedle の2006年作品。 ストラトやアコギを楽しめる総合ギターインストアルバムといった感じで、 英国出身らしい格調高い模範的な演奏を満喫できる。 ソロの連続が最高にスリリングな「Ealing Broadway」や、 自由奔放な展開が面白いノリノリな「Don't Rush Me」など、 アップテンポな曲が特にお気に入り。 よく晴れた昼下がりにコーヒーでも飲みながら聴きたい一枚。 特典でメイキング映像収録。
Together   /   Level 10 (2008)
アメリカを拠点に活動する Level 10 のデビューアルバム。 メンバーの顔も含めてラテン色が強いバンドだが、 同時にハジけるようなポップ的な面もあってとても聴きやすい。 ただ、「Bala Com Bala」「Watermelon Man」と、カバー曲でハシャギすぎて、 オリジナル曲の印象が薄くなってしまっているのが残念。 逆に言えばこの2曲のカバーは、強烈なグルーヴ感を持ったキラーチューンで、 特に、前者のリズミカルなピアノのバッキングに乗せて放たれる悶絶サックスソロは、 インストファン一聴の価値アリ。
Ms.popular   /   Modern Groove Syndicate (2007)  
米国ヴァージニアを拠点とするコンテンポラリージャズ集団 Modern Groove Syndicate の3rdアルバム。 この人たちのセンスは何か不思議。オシャレ…ではない。カッコイイ…という言葉もちょっと違う気がする。 独特な音使いと強靭な演奏力が生み出す極上の"モダングルーヴ"は、 自然と身体が動きそうなノリを持ちながら妙に聴いてて安心感がある。 これでもかと言うぐらいのアグレッシヴなサックスソロや、 軽快で気持ち良いオルガンワーク、歪み気味のウーリー、 ワウをかませたサックスプレイなど、楽曲の随所に素晴らしいアイデアが散りばめられ、 最初から最後まで飽きることなく楽しめる一枚。個人的に名盤。
Imaginary Day   /   Pat Metheny Group (1997)
アメリカの大御所ジャズ・フュージョンバンド Pat Metheny Group の97年リリース作品。 まるで映画音楽のような壮大なスケール感と、聴いてるだけで風景が浮かんでくる描写的な インプロヴィゼーションが混在したサウンドは、唯一無二にして孤高だ。 大作志向な曲が多いが、天才的な音使いの「Follow Me」、ジャズギターのソロがたまらない 「A Story Within The Story」、サルサチックなピアノソロがオシャレすぎる「The Heat of The Day」など、 聴き応え十分。
Romantic Warrior   /   Return To Forever (1976)
伝説のフュージョンバンド Return To Forever の76年作品。 Chick Corea、Stanley Clarke、Lenny White、Al Di Meola の4人が紡ぎ出すグルーヴは、 70年代に作られた音楽とは思えないほどカッコよく、未だに色褪せない。 当時リアルタイムで聴いた方はもちろん、今こうして何十年を経て聴いても衝撃的な古典的傑作だ。 リズムが変態すぎる「Sorceress」は、魔法をかけられたかのように何回もリピートしてしまう!
Butterfly   /   Special EFX (2001)
アメリカのギタリスト Chieli Minucci 率いる Special EFX の2001年作品。 スッと世界に惹き込まれる魔術師的なサウンドメイキングが見事なスムジャズの快作で、 晴れた日のBGMに最適。 Chieli のギタースタイルは、速弾きに捉われないあくまでも フレーズを重視したものだが、研ぎ澄まされたその音色は琴線に触れてくるものがある。 ゲストの Roger Smith によるピアノ・オルガンも強烈だ。 「Everyone's A Star」の優しさに泣ける…
Night Vision Goggles   /   Steen Grontved (2007)
デンマーク出身のギタリスト Steen Grontved のデビュー作。 HR/HMレーベルからの1枚だが、フュージョンテイスト漂うギターインストの好盤だ。 長年のセッションワークで鍛え上げられたそのスキルは、若干機械的ながらもクール&スリリングで、 見事なまでに洗練されたサウンドメイキングはある種魔術師的。 トリッキーなスムジャズ、ジョーサト風ロック、さらにはラテンっぽい曲など多様な楽曲が並ぶが、 中でも冒頭の「Timber」は、これでもかと言うぐらいのテクを織り交ぜた全フュージョンファン必聴の超名曲!
Wave   /   T-SQUARE (1989)  
バンド名を The SQUARE から T-SQUARE に改名したこの一作は、 ジャケットやタイトルから見て取れるように「波」や「夏」っぽさをイメージした とても爽やかなサウンド。安藤まさひろの透明なギター、伊東たけしの色気あるサックス、 和泉宏隆の美しすぎるピアノ、須藤満のタイトで硬いベース、則竹裕之の超人的ドラムが織り成す 緻密にミックスされた楽曲群は、個人的に初SQUAREであることを抜きにしても、感動的で衝撃的。 J-FUSIONで一枚選べと言われれば、間違いなくコレ。
Index   /   TRIX (2004)
熊谷徳明、須藤満、窪田宏、平井武士からなる TRIX のデビューアルバム。 百戦錬磨のプレイヤーたちが織り成すサウンドは、 和風のメロディーが印象的な「サムライ」や、タイトルがシュールな「Ramdash」など、 一風変わっていてユニークかつ面白い。だが、特徴がありすぎてかえって好き嫌いをハッキリ分けそうなところも。3曲目の テンションアゲアゲな「Recollection」はこれぞJ-FUSIONな名曲で、手数が多すぎるドラムソロが超絶〜!
Doppler Olympics   /   The Renegades (2004)
アメリカはシカゴをベースに活動しているモダンプログレフュージョンバンド The Renegades の1st。 トリッキーなフレーズが飛び出すプログレ的な要素もあったり、 かと思えば落ち着いたスムジャズ的な要素もあったり、変幻自在のサウンドを展開。 怒涛の超絶パラディドルフレーズがカッコよぎる「Steno」をはじめ、 Paul Mutzabaugh の鍵盤ワークが全編で冴え渡っている。 神保彰を彷彿とさせる「Up With Fourth Estate」のドラムソロは、 とても人間が叩いてるとは思えないほど超絶。文句なしにカッコイイ一枚!
Tourist in Paradise   /   The Rippingtons (1989)
アメリカのコンテンポラリージャズ軍団 The Rippingtons の3rdアルバム。 ギタリスト Russ Freeman の独特な音使いで描かれた爽やかな南国気分を味わえる1枚で、 ポップスの感覚でインスト音楽を楽しめる。 彼らの代表曲であるタイトル曲は、それこそ音のパラダイスのようで、一度聴けば病みつきになること間違いなし。 アルバムを締めくくるバラード「The Princess」のエモーショナルなサックスもたまりませんの〜。
Blue Horizon   /   SOLAR WIND featuring Sean Mason (2003)
カリフォルニア産コンテンポラリージャズバンドの2nd。 演奏を聴かせるというよりは、コードそのもの・雰囲気を聴かせるといった印象を受けるが、 それに終わらずまた聴きたくなるのは、ゲスト参加の David Benoit、Eric Marienthal の功労が大きい。 両者の美しい演奏がフィーチャーされた青空フュージョン「Shoreline Drive」に始まり、 爽やかなテイストの曲が並ぶが、その名の通り火山が爆発するぐらいのエネルギーを感じる 「Eruption」は、高揚感と臨場感に溢れたベースを堪能できる出色の1曲。兄貴、すげぇっす。
Source   /   Source (1997)
青木智仁、石川雅春、梶原順、小池修、小林正弘ら鉄壁のミュージシャンが揃って作られた渾身の1枚。 次々と超絶でスリリングなソロが応酬する強烈なサウンドは、 「J-FUSIONはダサいけどカッコイイ」という従来の自分の凝り固まった考えを完全に取っ払った。 いや〜、これは文句なしでカッコイイ! 開いた口が塞がらないぐらいの超絶技巧をフィーチャーしながらも 決してめちゃくちゃな体育大会にならない心地良いグルーヴが魅力。
VOID   /   VOID (2006)
オーストラリアのフュージョングループ VOID のデビューアルバム。 メンバーの写真を見る限りかなり若そうな面々ですが、 サックス、ベース、キーボード、ドラム、どれも超絶としか言いようがない。 メロディーを聴かせるのではなく、あくまでもトータル的なアンサンブルを重視してる感じで、 ややとっつきづらいところもあるが、「London」「The 80's Cop Show」「The Homecoming Song」なんかは、 スリリングに流れる展開がたまりませぬ。 今後のさらなる活動に期待。
Saturday Street   /   Wayne Jones (2009)
スラップ紳士 Wayne Jones の2009年にリリースされた今作は、ジャケットからもイメージが沸くような "夜に聴きたい大人のスムースジャズ"といった印象。 ジャジーで楽しげなピアノソロがおいしいアップテンポの「Saturday Street」や、 キーボードのパラディドルがカッコイイ「Hiraeth」など、 今回も面白フレーズが飛び出す Wayne ワールドが繰り広げられているが、 そのスゴすぎない程度にスゴい技術がだんだんとマンネリ化してる気も否めない。 Wayne は「Forgotten〜」だけあればイイよとならないよう、次作に期待。
Forgotten Melody   /   Wayne Jones (2006)
オーストラリアが産んだ、おっちゃん超絶6弦ベーシスト Wayne Jones の1st(?)アルバム。 グルーヴィーなベースを下地にしつつ、 さらにベースで主旋律を取っていくというスタイル。サックスを擁しながらも、「主役は俺やねん!」と 言わんばかりに、ソロパートではジャズギターさながらのアツイ演奏を聴かせてくれる。 全体的に落ち着いた曲が多く、フュージョンというよりはスムースジャズといった印象を受けるが、 冒頭の「Tom's Shuffle」や、Marcus Miller のカバー「Run For Cover」では、 スラップベースの醍醐味を思う存分楽しむことができる。 顔が青いですが、エイリアンではありません。
Experience   /   青木智仁 (2000)
日本のインストシーンに多大なる功績を残し、 惜しまれつつ亡くなったしまった超絶ベーシスト青木智仁の2000年作品。 角松敏生、渡辺香津美ら多数の豪華ゲストが参加したJ-FUSIONの良盤で、 ゴッツリとした硬くタイトなベースが相変わらず気持ちイイ。 本田雅人と勝田一樹のサックスソロバトルが最高にテンション上がるノリノリの「Finger Tough」と、 近藤房之助のソウルフルなボーカルが面白い(失礼)「Come On, Come Over」がお気に入り。 "経験"と技術に裏打ちされた職人芸的なフュージョンだ。
The Sensimillia Family Tree   /   安部潤 (2004)
かつて FILED OF VIEW でキーボード・アレンジャーとして活動していた安部潤のソロアルバム。 いつの間にかJ-POPの第一線で活躍している彼だが(失礼)、ジャズ・フュージョンの嗜好も深いようで、 櫻井哲夫や鳥山雄司など多数の豪華ゲストがフィーチャーされた力作に仕上がっている。 ファンク調、クラブ調、バラード、ラテンテイストの曲など、アレンジャーらしい様々な楽曲が 揃っているが、スピーディーでパワフルなピアノが炸裂する「Built For Speed」は 演奏家としても一流であることを強烈に印象付けられる。
Starlight   /   小曽根真 (1990)
日本の名ジャズピアニスト小曽根真の90年にリリースされた作品。 サックス奏者 MALTA プロデュースの1作で、 ジャズ過ぎず、フュージョン過ぎず、バランスの取れた聴きやすいアルバム。 爽やかな曲、ジャジーな曲、ラテン調の曲、落ち着いた曲など様々な曲があり、 小曽根真の色気あるムーディなピアノを堪能できる。 南国チックなアレンジと長いソロ演奏が楽しい「O3」、 まさにタイトル通り青空が広がる「SKY」が好き。
矩形波倶楽部   /   矩形波倶楽部 (1990)
ゲームメーカーKONAMIからリリースされたフュージョンアルバム。 今、思い返せばパワプロなどKONAMIのゲーム音楽はフュージョンっぽい曲が多かった。 そんな意外なところからの1枚は、なんと安藤まさひろプロデュースで、 T-SQUARE や Casiopea の面々もゲストとして参加している。 ギタリスト古川もとあきのスタイルは、どことなく野呂一生を想起させる"歌うギター"。 90年初頭にして90年代の全てを詰め込んだかのような懐かしさを感じる 「Memories of A Summer Land」は、青空フュージョン5本指の一つ。
KOREKATA   /   是方博邦 (1993)
野呂一生、安藤まさひろと組んだオットットリオで有名なギタリスト是方博邦の6thアルバム。 LAレコーディングを決行し、バックのメンバーも海外の面々で固まっている。 サウンドとしては、ジャズとロックにジャングルのようなテイストを加味した作風で、 曲のタイトルも「Whale」や「Penguin」などユニークだ。 聴いてるだけでジャングルの風景が浮かんでくるアップテンポ曲 「Orangoutan Twist」はKITAKORE!的な名曲で、ノリノリなカッティングがカッコよすぎる! たまに主張してくる Freddie Washington のベースも面白い。
Pianizmix   /   塩谷哲 (2001)
日本が誇るハイテクピアニスト塩谷哲の6thアルバム。 実験的な色合いが強い1枚で、全体的に難解な印象。 日本らしい音楽でもないし、海外っぽい音楽でもないし、 ジャズでもフュージョンでもない、ジャンルの垣根を越えた挑戦的なサウンド。 人がこういう音楽を好むからこういう音楽を作るっていうんじゃなくて、 あくまでも自分から新しいものを作っていくところにプロの音楽家としての魂みたいなものを感じる。
Growin'   /   本田雅人 (1998)
T-SQUARE を脱退したサックス超人本田雅人のデビューソロアルバム。 いきなり高速のサックスソロで始まるオープニングの「Smack Out」からエンジン全開で、 鳥山雄司とのソロの掛け合いが凄まじい。サックスだけでなくフルートも優雅に吹きまくる 「Crescent Moon」や、青木智仁とのユニゾンが強烈な「Joy」など、 T-SQUARE 時代でも一際輝いていた作曲センスが遺憾なく発揮されている。 個人的に天才的音楽家だと思ってマス。

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